こんにちは、たなかりんです。在宅でWebライターというお仕事をしています。
前回、Webライターを目指す方に向けて「サグーワークス」がサイトを大幅にリニューアルしたニュースをお知らせしましたが、今日は別の視点でこのニュースをご案内します。
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「サグーワークス」と他のクラウドソーシングの大きな違い
サグーワークスはライターに特化した受託型のクラウドソーシングです。
「受託型」とはなんぞや?、ということを簡単に説明すると、依頼者とライターの間にサグーワークスが入り、受注と納品を代行しています。
単に窓口になっているだけではなく、社内にディレクターとチェッカーがいて、引き受けた納期までに必ず原稿を完成させるよう、管理しています。
具体的には、たとえば、書きにくい依頼でなかなか引き受けてくれるライターが出ない場合は、納期が近づくと原稿料をあげて、ライターがより引き受けやすくします。
また、原稿は納品前にシステムと専属の社員で校閲を行っています。
どんなチェックを行っているか、だいたいの想像はつきますが、私は社員ではないので、具体的な記載はひかえます。けっこう細かいチェックをしているのは事実です。
たとえ文字単価が安い案件でも、記事が依頼内容に合っていない場合は、非承認で受取りを拒否したり、再提出を要求します。このため、最低限の品質は保証されています。
この点がサグーワークスとほかの大手クラウドソーシングの大きな違いです。
サグーワークスの「記事作成依頼サイト」を見ていただくと、とっても分かりやすく解説されています(このページも今回リニューアルされました)。
なお、「クラウドソーシングとは?」については、以下の記事で詳しく解説しています。
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「サグーワークス」はリニューアルして何が変わったのか?
1月17日のサイト更新前、登録ライターが必ず申告しなければいけない内容はたったこれだけでした。
- メルアド(Gmailに限る)
- ニックネーム
- 性別
- 生年月日
ええ、たったこれだけです。
生年月日や性別を聞くのは、サグーワークスがライターの属性を管理するためでしょう。
つまり、「ライターリスト」の分類のため。ライターとしてはあまり気持ちのいい印象を受けませんが、特に隠す必要もないので、私はまじめに申告しています。
でも逆に、うその申告をしても、ある程度の文章力があればごまかし通せるでしょう。けれど、今回のリニューアルで、以下の項目についても申告が必須になりました。
- 現在の職業
- 既婚・未婚
- 離婚歴
- 子供の有無
- 学歴
- 個人年収
- 世帯年収
根がまじめで、プロフィールはしっかり作り込む私でも、「なんだそりゃあーーーーー!?」と驚きました。
「ライターの能力を判断するというよりは、プライバシー管理じゃないか」いうのが、正直な気持ちでした。より細かく「リスト管理」したかったんでしょうね。
まあ、べつに隠していないし、依頼者さんに見せるわけでもないので構いませんが、離婚歴とか学歴がなぜ必須なのか、ちょっと首を傾げます。何より、世帯年収を教えないと仕事をもらえないって、法的にどうなんでしょうね?
ライターの立場から言うと、明らかにプライバシーの侵害です。ただし、本人確認は必要ないので、これまで同様、うその申告をしてもある程度の文章力があればごまかせます。
けれど、これだけ多くの項目でうその申告をしてしまうと、ライティングの際につじつまを合わせるのは、わりと大変です。想像ですが、この登録項目は、リスト管理のほか、未成年や外国人が登録しにくくしているのでは?という印象を受けました。
いずれにしても、依頼者さんはこれまで以上に安心して頼めるというわけです。
【サグーワークス】
サグーワークスがおすすめの理由
サグーワークスは、真面目にライターの仕事をしたいと思っている方に一番おすすめのサイトですが、逆に、Webライターを探している方へも一番おすすめのサイトです。
個人事業主さんやアフィリエイターさんには特におすすめ。というのは、Webライターに初めて仕事を依頼するときは、気がかりな点がいくつかありますよね。特に大きな不安は下の3点でしょう。
- 「納期を守ってくれないかも…(ライターに逃げられる)」
- 「文章(日本語)がおかしい」
- 「依頼内容と文章の内容が合っていない」
でも、サグーワークスではこのような心配は無用です。
私の感触では、サグーワークスには個人より大手企業からの依頼が多く見受けられます。社名は伏せてありますが、内容が「明らかに法人」という案件が多いんです。
また中には、掲載サイト名を伏せていないケースもあります。サイト上の他の記事と文体のバランスを合わせてもらうためです。
多くの大手企業さんが安心して利用していると聞けば、個人の方も安心して利用できるのでないでしょうか。しかも、ここまでやってくれるのに文字単価はさほど高くありません。
文字単価の相場は?
これはちょっと難しい質問です(笑)
サグーワークスの文字単価は見積もり制です。
最低単価が決まっていて、要求に応じて増額(あるいは減額)されます。
1原稿あたりの文字数が多いほど、また、依頼する本数が多いほど、単価は安くなります。
品質の求めれば求めるほど、単価は上がります。
最低単価の目安としては、1000字×1本=1080円(1文字1円)です。
では、サグーワークス以外のクラウドソーシングではいくらでしょうか?
実は、文字単価に決まりはありません。決めるのは依頼者であるあなたです。
依頼者が金額を指定して、サイト上に執筆依頼を投稿します。
引き受けたいライターが、その案件に応募します。
単価が安くても、簡単なライティングであれば、すぐに書いてくれる人が現れます。
たとえば口コミや日記ブログです。
「○○(商品名)に関する口コミを書いてください 400字、100円」
「子育てに関するブログ記事を書いてください 1200字、100円」
この手の依頼の文字単価は0.2円以下です。0.1円以下の依頼もたくさんあります。
それでも、書いてくれる人が現れます。
とにかく必要文字数を書けばいいし、口コミや日記はタダでも書きたいという人が大勢います。それでお金がもらえるんですから、喜んで書いてくれる人もいるでしょう。
しかし、この手のライティングをされている方は、おそらくサグーワークスではやっていけません。それくらい、サグーワークスの「承認制」は大きな難関です。
話は戻りますが、逆にむずかしい依頼内容では、金額が安いと当然ながら書いてくれる人がなかなか現れません。たとえば、
「○○をテーマに就職に関するあなたの体験談を書いてください 2000字、250円」
文字単価は0.125円です。上の例で、日記ブログの文字単価は0.08円でしたから、それよりは高いですよね。内容も体験談なので簡単そうです。
にもかかわらず避けられる最大の理由は文字数です。文章を書くのが好きな人でも、テーマを限定されて2000文字以上を書くのは少し大変です。たとえ文字単価が安くても、1000字の日記ブログの執筆を選ぶでしょう。
また、○○の部分があまりなじみのないものや場所の場合は、調べる必要が出てくるので、書くのに時間がかかります。暇つぶしにライティングをされている方は、ストレスを感じるライティングは引き受けません。
文字単価が0.5円以上であれば、2000字だろうと4000字だろうと慣れたライターさんが書いてくれる可能性も出てきますが、この単価ではちょっと相手にしてもらえないでしょうね。
もうひとつ例をあげます。
「○○をテーマにブログのSEO強化に関する記事を書いてください 2000字、500円」
文字単価は0.25円です。1件目の2倍です。
しかし、内容はきわめて専門的です。しかも多くの場合、○○の部分にはより専門的な内容が要求されています。1000字ぐらいならちょっと調べればなんとか文字数が埋まりますが、2000字となると相当調べなければ文字数を稼げません。
ライターとしては、専門的な記事はよっぽど好きな内容でない限り、0.5円以下では引き受けたくないですね。かといって、最初から高い価格設定にしていると、金額だけみて大勢のライターが群がってきます。
高いお金を払ったのに、依頼内容に合っていない文章を納品されるリスクもあります。バランスを見ながら価格と依頼内容を調整しなければいけません。ちょっと面倒くさいですよね。
過去に何度か依頼していて、信頼できるライターがいれば、非公開で直接依頼をかけるという方法もあります。この場合は思い切って高い単価設定をできるし、ライターさんも喜んで引き受けてくれるので、お互いにいい関係を築けます。
ただし、ここまでいくのにそれなりに時間と労力は要します。
あくまで個人的な意見ですが、ベテランのライターさんが快く引き受けてくれる文字単価の目安は、「1文字1円以上」です。
0.5円で「しぶしぶ」、0.8円で「まあいっかなー」という感じでしょうか。
参考までに、サグーワークス以外で人気のある大手クラウドソーシング2社をご紹介します。いずれもライティングだけではなく、システム開発や画像処理、翻訳など、さまざまな仕事の受発注が行える超大型サイトです。
「ライティング」→「タスク」でカテゴリー検索すると、文字単価の相場がわかります。
サグーワークスの文字単価は、安い?、高い?
さて、サグーワークスの最低文字単価の目安は「1文字1円」と書きましたが、大切なことを忘れてはいけません。それは、当然ながら代金の多くは社員が持って行く、ということです。
しっかり管理してくれるので、当然と言えば当然です。依頼者にとって何より重要なのは、納期を守ってもらうことのはずです。次に大事なのは、無修正で使える記事に仕上がっていることでしょう。
この点も、多くを要求しなければ一応はできています。
じゃ、「文章の質」は……?
ここで文字単価の話に戻ります。
例えば、あなた(依頼者さん)が支払った文字単価が1円としましょう。
この場合、ライターが受け取る文字単価は、せいぜい0.25~0.3円です。
極端に安くはないけれど、高くもありません。記事の内容を調べるだけでも大変なのに、この金額ではライターだってそこまで時間を割けません。
頼んだ方は「1文字1円も払った!」と思っていても、
書いた方は「1文字0.3円かあ~」と思って書いています。
サグーワークスで「文章の質」を求めるならば、それなりの金額を払わなければいけません。「質」とひとくちに言っても、相性もあるのでなかなか難しいですよね。
相性を大事にしたいなら、ランサーズやクラウドワークスのようなサイトを利用して、信頼できる個人のライターを地道に探す方がおすすめです。
この場合の方法については、また次回以降の記事で書いていきますね。
サグーワークスとランサーズ、どちらも一長一短あります。要は、何に重きを置くかではないでしょうか?
とりあえずどちらも利用してみて、比較するのもひとつの手ですが、あなたが時間に追われていて、ライターの外注に慣れていないようでしたら、私は迷わずサグーワークスをおすすめします。時間と信頼をお金で買うと思えば、決して高い文字単価ではないはず。
ブログを作ったはいいけれど、記事をコンスタントに投稿する時間が取れなくて悩んでいる方は、試しに一度、「ライティングを外注する」ことで、現状の悩みを打開できるかもしれませんよ。