こんにちは、たなかりんです。在宅でWebライターというお仕事をしています。
ライティングをするときに欠かせないのが「リサーチ」。どこまで徹底的にリサーチを行うかで、記事の質が大きく変わります。ひとつ、身近な例を挙げながら、リサーチをするときに気をつけたいことについて書いてみました。
想定読者を徹底的にしぼる
ライティング依頼では、記事を読んでほしいターゲットや、アピールして欲しい内容を示されていることが一般的です。
例をあげるとこんな感じです。
記事のテーマ:○○マンションの説明
想定読者:20~50代で分譲マンションを探している方
記事の方向性:各マンションの特徴や、周辺情報について知ってもらう
想定読者の幅が広すぎて、唖然としますよね(笑)
依頼された文字数が多い場合は、各世代ごとに見出しをつくり、世代に応じたおすすめポイントを提案する、という書き方もありますが、文字数が少ない場合は、自分が書きやすいターゲット層にしぼると書きやすい場合もあります。
たとえば、想定読者を以下のように設定します。
「40代前半のサラリーマンで、小学生と保育園の子供がふたりいて、奥さまはパートの仕事を探している世帯」
それはいくらなんでもしぼり過ぎでは?、と思われるかもしれませんが、これくらい絞る方が書きやすくなります。書いているうちに、他の世代や家族構成の方に対するおすすめポイントを肉付けするこは簡単です。
リサーチ!、リサーチ!、リサーチ!
次にリサーチを行います。
そのマンションの場所、周辺の環境(公共施設や交通アクセス、生活環境)、マンションの外観、構造、間取り、販売価格、周辺にあるほかのマンションとの比較、などです。
ネットを駆使して可能な限り調べ尽くします。
マンション独自の宣伝サイトがある場合は、かならず全文に目を通しましょう。
ただし、コピペはだめですよ(笑)
独自の宣伝サイトの文章に疑問を感じたら…
宣伝する商品(今回でいうとマンション)のサイトで説明文を読んでいると、アピールされている内容に疑問を感じたり、「いくらなんでもそれは無理があるんじゃ…」と首を傾げたくなることも多々あります。
しかし、ここで深く悩む必要はありません。その文章を書いた人も、あなたと同じようにライターです。あるいは、社内の広報の方かもしれません。いずれにしても、書いた方の視点や価値観で書かれているので、あなたの価値観や視点とは異なっていて当然です。
場合によっては、「売り急いで」大げさな宣伝文が書かれたのかもしれません。
そこには触れず、あなたのおすすめポイントに専念して書きましょう。
記事の依頼によっては、ネガティブOKのケースもあります。ただ批判するのではなく、あくまでお客様のためになるネガティブです。
「○○な方には不向きですが、○○な方にはおすすめです」
よく、こんな書き方をします。ここに、あなたが感じた疑問点をそっと織り込むことで、あなたの記事に強い説得力と現実味が出てきます。
内容に無理のある宣伝はしない
マンションの説明文で私がよく首を傾げるのが、「バリアフリー設計で、高齢者のシニアライフにもおすすめ」というキャッチコピーです。
室内の写真をみると、確かにバリアフリーを意識したインテリアプランです。でも、敷地図をよく見ると、エントランスから玄関先までかなりの距離があり、その間には手すりや壁がありません。屋外の場合もあります。これでは郵便物を取りに行くのが大変です。
歩いていけるエリアにショッピングセンターはなく、最寄りの駅もかなり遠い。どこが高齢者におすすめなんだ?、家から一歩も出るなというのか?と、呆れることもあります。
駅チカで、バリアフリー設計が行き届いていて、お買いものにも便利で、近くに介護施設もあるなど、本当におすすめできる条件が整っていない限り、たとえ専用サイトに「高齢者にもおすすめ!」と書かれていても、私はこの部分にはふれません。
多くの人を囲い込もうと無理のある宣伝をすると、信頼を無くすだけでなく、文章の質も落ちます。丁寧なリサーチと信頼できる記事を書くことで、依頼者はあなたを信頼できるライターだと感じ、高単価の直接依頼へとつながる可能性も出てきます。
ターゲットをしぼり、徹底的にリサーチする、常にこの意識を大事にして、記事を書く癖をつけましょう。