こんにちは、たなかりんです。在宅でWebライターというお仕事をしています。年末ということもあって、なんだかしんみりとした気持ちになってきたので、今年一年を振り返ってみました。
ネットでたどり着いた「出会い」
今年は私にとって出会いの年でした。たくさんの素晴らしい出会いがありました。最大の出会いは、2匹の猫を家族にむかえたこと。1匹は病気で死んでしまったので、正しくは3匹です。
シェルターで里親を引き受けたのを「出会い」と言うのも変でしょうが、気に入る猫が見つかるまで捜し歩いたわけでもなく、たまたまシェルターに出向いた日に、たまたま居た子の中から選んだので、これもまた「出会い」だと感じています。
同じくらい大きな出会いと感じているのが、心から尊敬できる人「師」との巡り合いです。
「この人との出会いは私の人生を変える!」
そう感じる出会いは、人生にそうそう何度も訪れはしません。けれど、ちらっとでもそう感じたら、私はとことんその出会いに執着します。おかげで、その方を通じて更にたくさんの出会いがありました。
ネットを使っても簡単に出会えるわけじゃない
家族になった猫たちも、師も、友人も、すべての出会いはパソコン画面の向こうにありました。「知りたい!」と思うことをGoogleで手当たり次第に検索して、その出会いにたどり着いたんです。
と言っても、出会うまでに費やした日数は、1日2日じゃありません。数カ月か、半年か、それくらいは費やしたかな? でも、その甲斐はありました。
現代社会は人と人の結びつきが希薄になっていると言われますが、私はそうは思いません。人の生き方が多様化して、共感できる相手が身近に少なくなっただけです。心の中では、誰もが自分と同じ価値観をもつ仲間を求めています。そして、snsを活用することで、その相手は意外と簡単にみつかります。
価値観の合わない隣人と無理して付き合うか、同じ価値観をもつ友人を遠くに探し求めるか。どちらが正解というものではなく、どちらを選ぶかです。私は迷わず後者を選びました。その結果、多くの素晴らしい出会いが訪れたんです。
出会いの先には必ず別れが訪れる
けれど、身近な人と違って、ネットを通じて知り合った人たちとは直接会うことがないから、次第に疎遠になることも珍しくありません。意図的に避けるだけで、あっさり関係を断つことができます。
出会うのは簡単でも、関係を維持していくのは簡単ではないんです。そして、ネットによる出会いを自然消滅させるのは、あまりにも簡単です。
ただし、家族になった場合は別。
たくさんの猫がいたシェルターで、自分と同じオーラを感じて、どうしてもこの子を引き取りたいと思った猫。
後で聞かされたのですが、その子は私の前にも別の家にもらわれて行ったんだけど、夜泣きがひどいと言ってすぐに戻されたそうです。まだ子猫だというのに、怖い思いや心細い思いをしながら、それまで生きてきたのでしょうね。
その話を聞いたときは、いつの日かこの子が我が家で安らぎを感じられるようになればいいなと思いましたが、引き取ってからわずか半年後に、病気で短い命を終えました。
せめてその半年間は、楽しさや安らぎを少しは感じられたんじゃないかと信じたい。つらい闘病中も、私がそばにいるときはいつも、穏やかな表情をして休んでいたから…。
わたしと出会ってくれて、わたしたちと家族になってくれて、ありがとう。短い間だったけど、かけがえのないときを過ごしました。さようなら、どうか安らかに。